Winny関連備忘録
Matimulogのコメント欄http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2004/06/winny.html#commentsから引用。
弁護士の壇です。
本日、準抗告が棄却されて、
午後11時に、無事、金子氏は保釈されました。今回の保釈にあたっては皆さんの支援金から保釈金を支出致しました。
今回の保釈が認められたのは、皆さんの声が裁判所に伝わったのだと思っております。最後に金子氏から「皆様のご支援ありがとうございます。」
と申していたことをお伝えさせて頂きます。投稿者: 弁護士壇俊光 (June 2, 2004 12:33 AM)
オマケとして
保釈に関する裁判は裁判官が行います。
裁判官の決定に関する不服申し立ては準抗告で。
裁判官の決定に対する準抗告は当該裁判官が属する
地方裁判所の裁判所合議体がこれを行うとするのが
正しいと思います。投稿者: 弁護士壇俊光 (June 2, 2004 02:37 AM)
随分とまた長引いたものだこと、裁判所合議体って・・・マジで合議してるのかな(-_-;)
と、すると、id:MOJOさんが見つけてた昨夕の京都新聞電子版の記事は予定稿が間違ってアップされたものだったのかな??で、これが本稿かな→「Winny開発者を保釈」(京都新聞 電子版≪裁判≫ (22:58))http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2004060100145&genre=D1&area=K00(id:MOJO:20040602#p1経由)
ファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」の開発者が違法コピーを助けたとして、著作権法違反ほう助の罪で起訴された事件で、京都地裁は1日、東京大助手金子勇被告(33)の保釈決定を出した。弁護団は保釈保証金500万円を納付し、金子被告は同日夜に保釈された。京都地検は保釈しないように求めて準抗告したが、棄却された。
CD産業ネタ
昨日の著作権法改正案の審議(衆院文部科学委員会)に参考人として出席した音楽評論家の高橋健太郎氏のWeblogから。
「議員会館と国会は」(owner's log by Kentaro Takahashi June 01, 2004)http://blog.livedoor.jp/memorylab/archives/773137.html
参考人は随行者というのを付けることが出来ます。僕以外は全員、付いていましたね。で、HMVのポール・デゼルスキー氏の随行人だったのは、タワー・レコード経営企画室の野村氏です。僕がここで明かすのも何ですが、HMVとタワーは今回の法案への対処において、去年の九月からずっと歩調を合わせています。先日の声明発表でタワーはバッシングを受けましたが、それはほとんど言葉尻の問題で、両者のスタンスは一致しています。
そして、HMVとタワーが歩調を合わせているということは、もし法案が成立しまったとしても、レコード店という現場で音楽ファンの選択肢を守っていく大きな力になります。不買運動、といった言葉も聞こえてくる昨今ですが、小売店に矛先を向けるのは違います。この点については、僕にも若干の責任があるので、頭を下げて、お願いしたいと思います。
昨年の9月から、最も苦難に満ちた闘いをしているのは小売店です。そして、これからもそれはずっと続くのです。
参考として、id:face_urbansoul、「特集:輸入音楽CDは買えなくなるのか?」(ITmedia LifeStyle)http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/features/0405/copyright/
id:face_urbansoul:20040601より引用(文部科学委員会 6月1日の審議での発言)で、
依田氏(avex会長にして日本レコード協会の会長、依田巽氏)は、輸入禁止措置の禁止期間7年が非常に不満であることを明確にしました。依田氏自身、50年を主張した、と自身が発言しています。
この愛すべき国が50年後も同じ様な形で存在すべきだとでも考えてらっしゃるのだろうか??まだまだ若いだろうに「老害」(失礼)だろうか。依田氏発言部分は→http://www.shugiintv.go.jp/meta/23914-8927-b-j.wvxかな。
SEO関連ネタ
ジェフ・ルート氏によるYahoo! JAPANとGoogleの提携解消についての考察。
「特別編 Yahoo! JAPANとGoogleの提携解消が与える影響は?」(SEOルートディレクトリ by ジェフ・ルート)http://jeff.ecjapan.jp/archives/2004_06_02.html、
INTERNET Watch(翻訳=佐々木俊尚さん)http://internet.watch.impress.co.jp/www/column/kensaku/040601.htm
ネット絡みの事件を追う佐々木俊尚さん*1ですが、Winny絡みでも記事書いてますよね。(サンデー毎日とか)で、「The Doggish Days」のタイトルでWeblogでも発信してますね。
- 2004年06月01日「Winny開発者逮捕の意味は?」http://yellowdude.mods.jp/archives/000036.html
ネット上では逮捕起訴を不当とする発言が多い中、何人かの弁護士に取材した上で、
だが私が取材した範囲内では、どの弁護士も「逮捕された金子氏は裁判ではかなり厳しい戦いを強いられることになる」という見方を語っていた。
と言うくだりが興味深いですね。
極論すれば、しょせんは「インターネットのアングラな連中がまた違法なことをやって捕まってる」という認識しかされていないのではないか。
今回の逮捕は、著作権問題を考える上で非常に重大な提起となっている。だが外形的事実としてポルノやアニメや音楽ファイルというのでは、あまりにもスジが悪すぎる。一般の理解を得るのはたぶん無理だろう。
うん。
*1:例えば、インターネットマガジン2004年5月号「インターネット事件簿 グーグルから消えたサイトの謎を追う」http://internet.impress.co.jp/im/200405ij/