Winny関連備忘録

PC JAPAN休刊だそうですね。えっ?「ネットランナー」は*1??勘違いしたよ、顧客情報流出恐喝未遂事件の件ね。

昨日逮捕されたのは森容疑者、富安容疑者の2名。このうち富安容疑者は、ソフトバンクグループであるソフトバンク・パブリッシングの月刊誌「PC JAPAN」でフリーライターとして執筆していた。ソフトバンクグループではこれを受けてPC JAPANを当面の間休刊とする。

金子勇被告(33)を著作権法違反ほう助罪で起訴した京都地検は31日午後の会見で「ウィニーは大半が違法コピーに使われ、被告自らも違法コピーにしか使っていない」などと指摘した。

オヤオヤ、では何でその「違法コピー」でも送検しないのでしょうか??少し首を傾げるangelicanal。やはり、新しい「幇助」の法理確立への革命をしたいのだろうかな??

府警には30日現在、147件のメールが寄せられ、大半が逮捕に批判的な意見だったという。幹部は「開発=逮捕と誤解した意見が多い。ウィニーによる捜査関係書類流出の仕返しと誤解する声もある」といら立ちを隠さない。
 金子助手の逮捕後、「違法なファイルはやり取りしなくなった」(会社員・31歳)という利用者もいる。だが、ネット上では金子助手に代わって一部の利用者がウィニーの改良を続けている。
 99年10月に創刊され、ウィニーの紹介もしてきた上中級者向け雑誌「ネットランナー」発行元のソフトバンクパブリッシング広報は「ウィニー自体は違法ではないと考えるが、著作権法違反が広がっていると認識しているので、違法だと疑われるファイルのやり取りは掲載せず、使用方法の紹介にとどめてきた。今後も倫理的な編集方針を守る」としている。

ネットランナー」が今後も倫理的な編集方針を守るって:-O

弁護団が31日、京都市内で記者会見し、「捜査側の技術的無知に基づく不当な処分」と検察側を批判し、無罪を主張した。金子被告は同日、京都地裁に対して保釈を申請した。

違法なファイル交換に対し、米国では民事上の解決が一般的だ。リサーチ会社「ガートナーG2」のアナリスト、マイク・マクガイア氏は「刑事事件としてソフト開発者を摘発するのは極めて異例だ」と指摘する。
 全米レコード工業会(RIAA)は99年、音楽ファイル交換サービス会社「ナップスター」を著作権法違反で提訴。サンフランシスコの連邦地裁は00年、業務停止の仮処分決定を出し、同社は閉鎖に追い込まれた。
 RIAAは、ナップスターとは違って利用者同士が直接やりとりするソフトの開発企業も提訴したが、ロサンゼルスの連邦地裁は昨年4月、「開発・配布だけでは違法と言えない」と、違法コピーした利用者とは線引きした。RIAAは昨秋以降、利用者個人の民事責任追及を本格化させている。【柴沼均、ワシントン河野俊史】

府警内部の反応も分かれている。「ウィニーの開発自体、著作権という秩序の転覆を狙った一種のテロ。現行法を最大限に活用した逮捕は評価できる」とする幹部がいる一方、「サイバー環境の変化に合わせた法整備を進めた上で取り締まるのが筋。ほう助容疑という“ウルトラC”で、公判維持できるのか」といぶかる声もある。
 しかし、捜査幹部は「検察庁とも相談し、半年がかりで準備を進めてきた。証拠は既にそろっている」と自信を見せる。背景には法務省の強い後押しがあるとされ、本来は道具に過ぎないソフトの開発者についての「ほう助罪成立」という新たな判例を作った上で、「無法地帯」と評されるネット社会への法規制に乗り出したい、という同省の思惑も透けて見える。
 弁護団の結成以来、黙秘に転じているとされる仮想世界の“神”は、司法の場で何を語るのだろうか。【沢木政輝】(毎日新聞

法務省の強い後押しか、何処まで本気なんでしょうね??

*1:証拠として残しておきたい勇姿が→「特集1 無理やり落とすネトラン流ダウンロードの極意 」http://www.itmedia.co.jp/internet/runner/0308/sp1/2ch経由です)