(国会、政治絡みとしての)Winny或いは京都方面(京都府警、検察、地裁等)関連ネタ

今日28日、国会でも取り上げられるらしいよ。
[ネタ元]「更新履歴5/27」(金子勇氏を支援する会)http://freekaneko.com/ja/index.html

衆議院法務委員会で、民主党の松野信夫衆議院議員Winnyの件について質問するとの連絡が入りました。
質問予定時間は11時30分から。質問の冒頭にWinnyの件の質問をするそうです。

松野信夫氏?熊本県選出の方みたい*1ですね。(弁護士さん)

47氏の弁護士費用を寄付するスレ Part33」(2chhttp://tmp3.2ch.net/test/read.cgi/download/1085645148/によれば以下の様なやり取りだったみたいだが・・・。映像→http://www.shugiintv.go.jp/meta/23892-6931-b-j.wvx

松野信夫衆議院議員
・・・・・・最近ちょっと問題だなという風に思っている事件も発生しておりますので、まずこの点についてご質問したいと思います。
というのは東大の助手をしておられる金子さんという方が、
今年の五月十日に著作権法違反幇助ということで、
京都府警の方に逮捕されて現在でも勾留されている、
こういう事件が発生しました。
この金子さんが開発したソフトというのは、
Winnyという風に名前呼ばれておりますが、
いわゆるファイル交換のソフトということであります。
元々の目的は何もこの著作権を違反、
これを奨励するという為に開発したわけではありません。
非常に便利な、匿名性の高い通信手段であります。
この通信手段の開発というのはもう各国とも競ってやっております。
もちろん日本でも後れを取らないように開発をしているわけであります。
このWinnyというソフトは、
この通信の秘密が守られてかつ大量の情報が保管して伝達できるという、
非常に便利なツールで世界的にも注目をされているわけです。
このソフト自体は、ピアツーピアという新しい通信システムでありまして、
このピアツーピアというのは、総務省のIT政策大綱でも推進が謳われている、
こういうところであります。
このソフト使い方によっては大変重要な日本のIT基盤にもなるのに、
たまたま一部の物が悪用したということでですね、
ソフト開発者を逮捕するということは、
極めて異常なやり方ではないかなという風に思います。
これまでの例で、こういうソフトを開発した開発者について著作権法違反での幇助、
著作権法違反の幇助で逮捕したとか有罪になったとかこういう例はありますか?


樋渡刑事局長:
その点につきましては今は突然にお尋ねになられましたので調べておりませんで、
今私の知識の範囲内であるとも無いともちょっと言えないところでございます。


松野信夫衆議院議員
私が事前に聞いているところではそういう例はまずないという風に聞いております。
そもそも所謂学問的に言いますとこういう例は、
片面的幇助犯ということでその主犯・・・正犯と幇助犯の間に意思の疎通もない、
いうような形になりますので極めて例外的な形になって、
この片面的幇助犯でこういう形で摘発してるというのは極めて私は例がない、
異常なやり方ではないかなという風に思います。
こういうような形でですね、
せっかく日本のIT社会にとって非常にプラスになるソフトを開発、
一所懸命やって開発した後ところがそういうソフトについて、
たまたま誰か悪い人が悪用したとしたという事でソフト開発者を捕まえる
という事であればもうみんなビビってしまって有効なソフトというモノも
これは作られなくなってしまうそういう意味のですね、
萎縮効果というのが大変大きいのではないかなという風に思うんでこの辺はですね、
やっぱり捜査の点でも非常に慎重の上にやはり慎重にしなければならない、
特にこの片面的幇助犯ですから、
やらなければならないと思いますがこの点は如何でしょうか?


樋渡刑事局長:
まぁ、お訊ねは捜査機関の活動に関わる事柄でございますので、
法務当局としてはお答えは差し控えさせていただきますが、
あくまでも一般論として申し上げられますれば、
全ての犯罪について慎重に捜査をしておるものと承知しております。


松野信夫衆議院議員
まぁ、そら捜査は慎重の上にもやってもらわなければならないんですが、
特にですね、
こういうソフト開発というのは基本的には民対民、民事の方の問題で、
あまり刑事が介入をしてやるような事案ではないのではないかと。
例えばですね、
これまでにもCD-Rと、CD-Rという便利なコンピュータの道具が出来て、
これもコピーできるわけです。
色んなデータを自由にコピー出来ると。
そうしますと例えば音楽ソフトとか色んなそのソフトを
勝手にそのコピー出来るわけですね。
そうすると中には違法にコピーする人もでてくるわけです。
だけども現にこのCD-Rを開発したと
便利なソフトを開発した人を一部の悪い者が悪用して
例えば音楽辺りを違法にコピーしてやってるからという事で捕まえたと
有罪になったという事も無いわけで
そりゃ中には確かに一部悪い事して違法コピーなどする人も居るかも知れませんが
だからといってソフトを開発した人を捕まえる事自体は
これは大変大きな問題である・・・ないかと思います。
また例えばですね
これまでの法改正見ましても
コピーが出来ないように一定のプロテクトをかけると
で、このプロテクトを回避する
それを掻い潜って更にコピーするという装置の禁止というのをなされてますが
これも著作権法を改正して法改正をして対処する
ですから、ま、きちんと罪刑法定主義をしっかり守ってね
法律でしっかり禁止をすると、その上で対処するという風になってますのでどうもそういう点から見ても
今回のこのwinnyのやり方というのは
どうも大変問題が多いという点だけ指摘をさせていただきます。

更に、「今後の著作権のあり方について考える 5」(2chhttp://tmp3.2ch.net/test/read.cgi/download/1085249966/によれば、自民党・加藤鉱一氏もwinny(並びに著作権)に関して発言があったらしいですね。文部科学委員会での映像→http://www.shugiintv.go.jp/meta/23854-6956-b-j.wvx(56分47秒くらいから)

加藤紘一(自由民主党):
 最後に三分ほど残りましたんで、あの、非常に重要なテーマでwinny問題というのが、
あるんですね。
それでコンピューターの中でファイル交換…ソフトというのがあって、
そしてこれをダウンロードすると、
全世界のどこの人のパソコンの中でもオンになっていればそこに入ってって、
あの、希望のファイルを取ってくると。
 例えば、その、アメリカの…歌手の歌を聞きたいなぁと思って、
その名前を打ち込むとですね、
全世界のパソコンの中に入ってって、
たまたま自由に出入りできるような状態のファイルになってりゃ、
それがきちゃって、それをあのCDにおとせば、レコード買わなくっていいと。
 最近電子本というものがありますから、
もしそれを誰かがダウンロードして外に出ていけるようにしてあったら、
それで本も全部入ると。
そんなソフトを作ったやつはけしからんと、
いってこないだ京都府警の…がですね、
それを、そのソフトを作成した日本のある東京大学の助手を逮捕しましたね。
 この人は、日本では、知ってる人はほとんどの人が知っている、
ソフトの設計者としては、抜群の腕なんだそうです。
で、彼いわく、もう著作権…を、レコードや本の売上で守る時代は終わりましたと。
で、自分としては問題提起するつもりですといって、出して、そして逮捕されて。
でね、今、大問題になってますけども、
しかし、アメリカでも同じことが二年半前にあって、
それで逮捕されて、そしてそのあと別の裁判所は逮捕したってしょうがないじゃないかと。
 で、音楽をレコードできる、
あの、テープレコーダを作ったらそれが犯人で逮捕されるのかと。
切れ味のいいナイフを作って、
これで人殺せんだよねってナイフをつくった人間…とそれを使って人を殺した人、
あるんだけども、 
人を殺した人は捕まえられるべきだろうけど、
見事なナイフを作った人間が逮捕されていいのかねと。
 もともと本とかというもので著作権を守ろうとしている、
アーティストの権利を守ろうとしていること、
自体に無理があるんじゃないかっていう、すごい、提案しているわけで。
 私らの世代にしてみれば本屋さんがあったほうが楽しい。
CD屋さんレコード屋さんをぐるぐるまわってみたい。
しかし、そういう、考えというものを越える位に技術が発達し、
日本でそういう人を捕まえたところで、
スペインでそういうソフト設計者がいて、
同じ物作ったら、インターネットに国際…国境はないわけですから。
 ですから、このも…あの、こんどの事件が提案した問題点を、
文化庁著作権をいかにして守るか、
まったく別の概念でやらなきゃならん時がきたんじゃないかっていう
意識があるかどうか。
文化庁、に一言だけお聞きしたい。それで終わりたいと思います。


文化庁すがわ次長:
お答え申し上げます。
著作物の流通形態、今ご指摘になりましたように、
パッケージ化された商品による物、
それから音楽の配信サービスやインターネットなどのネットワークを利用したもの、
別れるわけでございます。
この流通に関するビジネスモデル、
これは社会状況の変化によって変わるわけでございますが、
現在ではパッケージ化された商品によるビジネスモデル、
ビジネスというのが主になっておるわけでございますが、
デジタル化、ネットワーク化の進展する中で、
そのネットワークを利用したビジネスの割合という物が、
徐々に増加しているわけであります。
このようなことに対応してそれぞれの業界において、
新しいビジネスモデルの構築に向けての研究開発とか、
実証実験が進んでおるわけでございます。
ですから成功例も少しは出てきているわけでございますけれども。
文化庁と致しましても今後ともこの新しい時代に対応した、
著作権の円滑な流通に向けて新しいビジネスモデルの構築等と、
いろんな研究開発等含めまして、
積極的に支援対応して参りたいと考えております。


加藤紘一(自由民主党):
去年の紅白歌合戦の最後のトリが、世界にひとつだけの花、
とかいうSMAPの歌だったんですね。
子供達が聞いてるの見て、うん、歌詞はいいなぁと思いましたねぇ。
ようするに、日本のアーティストそれから小説家、
日本は世界に先駆けてこんな守り方をしますよと、
本やCDだけではない、もうきかなくなった、というのをですね、
作り上げる雰囲気を文化庁が是非作ってくれますことを、
日本だけはああいう見事な保護の仕方したね、
そして使ってる人もちゃんと課金を払ってるね、
という社会作りを文化庁がプロモートして頂くことを是非期待して、
質問を終わります。
ありがとうございました。

*1:オフィシャル ウェブサイトはhttp://www.matsuno-nobuo.jp/